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「Kaleidoscope」/かれいどすこーぷ
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バンド結成経緯
☆ 初演は吊り橋を渡った先にある秘湯!
(デュオユニット『かれいどすこーぷ』、ことの起こり) 「吊り橋を渡らないとたどり着けない秘境の温泉でのライブの話しがあるんだけど、やらない?」 と、松井のどんなヘンテコな曲でもめげずにチャレンジし続けていたボーカル前田が、ある時言ってきた。秘境好きの松井は、もちろんふたつ返事で、 「おお、すごいねえ、それ。でも、機材は運べるのかなあ。」 この実現のもっとも困難なライブが、あとから考えてみれば、このデュオユニット、 「かれいどすこーぷ」の最初のライブであった。 切り立った崖から落ちそうになりながらワゴン車は快走し、狭い山道でのヘアピンカーブを何度も切り返して曲りながら、更に山の奥へと向かい、そして車道は途絶え、あとは、「搬機(谷間を渡る荷物用のロープウエイ)」で荷物を運ぶようになる。そこから山道を徒歩で下ること20分、吊り橋の向こうに見えてくる秘湯、大平温泉。アンプは仕方なく搬機に積んでもらったが、ギターは背負って歩き、ワイルドで味わい深い渓谷沿いのライブ会場へ到着した。 そんな前代未聞のアプローチで行ったこの大平温泉でのライブは、雨天の為残念ながら屋外は断念したものの、大平温泉唯一の旅館である滝見屋のロビーで行われ、CD収録のTristeなどが谷間に響き渡り、かくして、「かれいどすこーぷ」は活動を開始することになった。 この、大平温泉を皮切りに、「かれいどすこーぷ」は、それ以後も、気仙沼、三戸、大館、秋田、洞爺湖、札幌、美唄、弟子屈、大仁、宮崎、熊本などなど、なぜか東京から離れた自然を巡る、都内では滅多にライブをやらない謎のユニットとして展開中なのである。 ☆「異文化交流」「地球の裏側」、いや、「セパ交流戦」!? (かれいどすこーぷのメンバーに関して) 音楽性が全く対照的な両者の共存により織り成す不思議なサウンドの「かれいどすこーぷ」。ジャズ界から大きくはみ出した前田、にフュージョン界からもプログレ界からも勇み足していた松井が、ある時横浜あたりでたまたま出くわしたが、「音色」「響き」「簡潔さ」の前田に、「調性感」「インテンポグルーブ」「複雑性」の松井というかなり対極的な両者の価値観を融合するという、ある意味画期的に珍しいサウンドのユニットとなった。 史上初 かれいどすこーぷ 完全’生’コンサート敢行 おーらいレコードの清水紹音さんと知り合ってから4年ぐらいになるが、初めて会っ たのは昼間の新橋であった。音を紹介する、ということで紹音(じょうおん)なのだ が、それまでに清水一郎とかデーヴィッドとか、いろんな異名を持っている怪しい人 だが、なぜかジャズのレーベルで、もう70枚だかなんだかリリースして量産体勢に 入っているのだ。それなのに、今だにぱっと見、社長、というよりは、やっぱり怪し いおじさんで、サンダル履いて、日本全国、いや遠くはヨーロッパまでねんがらねん じゅう東奔西走し、あくせくと働いているような、遊んでいるような、いや、働いて いるような、いややっぱり遊んでいるような人だ。今もなお超アナログな手帳、とい うよりはノートを持って、なんでもかんでもいっさいがっさいそれにメモしているの で、しょっちゅう決めたことは忘れてたりするが、まあ、それぐらいのほうが、まわ りも気が楽なので、あらゆるミュージシャンが好んで関わっているような気がする。 そんなアナログ感に、松井との共通点を見い出し、この日は、後にかれいどすこーぷ のユニットを一緒に組むことになる前田祐希が、松井を紹音さんと、なにも仕事の予 定もないのに会わせたのだ。 新橋での初対面のその日、紹音さんは 「これから、ちょっと僕も名刺を作りに行こうと思うんや。レーベルやってるのに名 刺もない、じゃあかん思てな。」 といって結構レトロなビルに入ってゆく。 「あ、ちょうど僕も名刺欲しいところだったんだ。」 と松井も名刺を同じところで作る。 名刺ができるまでの間、新橋駅前にある屋台で、結局昼間っから飲んだくれる。特に 仕事もないなんともいいかげんなムードの日であった。 「そのうち、ライブ@大島飯店というのやりましょう。」 その時はなんだかよく分かっていなかったが、初対面の時にこんな話しをしたのは、 その後もなぜか妙に覚えていた。 4年経って、今年の1月13日、かれいどすこーぷの、シークレットコンサート的な ライブが、大島飯店にて開催された。大島飯店、というのは、おーらいレコードの関 係者の自宅で、ここで、今までもあらゆるおーらい関連のミュージシャンがライブを してきていたのだ。今回、なるべくアコースティックを目指すかれいどすこーぷとし ては、このホームコンサートは、リラックス感を高める意味でも、アコギにアンプを 通した場合の無駄な音質の劣化を避ける意味でも、今までなかなか踏み切れなかった、 歌もギターもまるっきり生、というライブに踏み切った。これぞ真のアコースティッ ク! ドラムが入ってエレクトリックにならざるを得ない通常のCPJレーベル路線と対照的 に、おーらいレコードのそよかぜレーベル、かれいどすこーぷのサウンドはこの日やっ と完全にアンンプラグドの境地に至った。そして、Tension Cityの歌詞にも書いてい るように、やはり人間は、都会と自然、複雑と単純、暑さと寒さなど、両極の感覚を 研ぎすませることによって得ることがあるのではないか、というところを再認識した。 アコースティックなサウンドもこれまた気持ちよいものである。今までは、どんな場 合でも、歌が生であっても、生ギターは必ずアンプを通さざるを得ない環境ばかりだっ たが、それはやはりどうしても半端なこと。完全生になることでなんの誤魔化しも効 かないサウンドが昼間の空間に浸透していった。 |
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【プロフィール】
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